固形がん化学療法効果判定基準の取り扱いについて

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 本学会において固形がんの治療効果判定の指標として長らく使用されてきました「日本癌治療学会固形癌化学療法の臨床効果判定基準」(日本癌治療学会誌21(5):929-942,1986)は “WHO Handbook for Reporting Results of Cancer Treatment”(WHO基準)を参考にして1986年に作成され,広く各界の合意を得たものでした.それでも個々の症例に適用した場合,いろいろな問題点が指摘されてきたことから,癌治療効果判定基準作成委員会においては,その改訂について検討してきました.

 一方,欧米においても,国際的に共通する新しい効果判定基準作成の必要性が考えられ,European Organization for Research and Treatment of Cancer (EORTC),National Cancer Institute (NCI) US,NCI Canada などからなる working group によりWHO基準の改訂が検討され,2000年2月,新たな固形がん治療効果判定のためのガイドラインとして「New Guidelines to Evaluate the Response to Treatment in Solid Tumors」(RECISTガイドライン,Journal of the National Cancer Institute 92(3):205-16,2000)が刊行されました.

 こうした流れを受けて,本学会としても,固形がん治療効果判定は,RECISTガイドラインに添って行うことといたしました.今後,固形がんの治療効果判定に際しては,下記事項に留意くださいますようお願いいたします.

平成15年5月23日
日本癌治療学会
理事長 北島 政樹
癌治療効果判定基準作成委員会
委員長 大野 竜三

 

 

 

 

 

  1. 本学会は,RECISTガイドラインをがん治療効果判定のガイドラインとして採用し,その日本語訳としては,「固形がんの治療効果判定のための新ガイドライン(RECISTガイドライン)-日本語訳JCOG版-」を採用する.これにより,「日本癌治療学会固形癌化学療法の臨床効果判定基準」は廃止される.
  2. RECISTガイドラインは、あくまでもガイドラインであり、効果判定基準そのものではないことに留意する。
  3. 消化管の治療効果判定に際しての内視鏡所見のように,RECISTガイドラインに適用項目のないものについては,これを効果判定の指標として加えることは認める。その際には,当該領域専門学会で策定された判定基準に従うこととし,また,その旨を明らかにすることとする.
  4. RECISTガイドラインに適用項目があるものについては, RECISTガイドラインに従うものとする.
  5. 関連学会にも,RECISTガイドラインに準拠した効果判定基準の採用を促したい.
  6. 日本語訳JCOG版については,本学会用語集との整合性を含め検討し,より適切な日本語に改められるようJCOGに修正の検討を求めていく.
  7. 「固形がんの治療効果判定のための新ガイドライン(RECISTガイドライン)-日本語訳JCOG版-」は,JCOGのウェブサイト(http://www.jcog.jp/doctor/tool/index.html)から,ダウンロードできます.

以 上