新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とがん診療についてQ&A -患者さんと医療従事者向け ワクチン編 第2版-

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日本癌治療学会,日本癌学会,日本臨床腫瘍学会(3学会合同作成)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とがん診療について Q&A
-患者さんと医療従事者向け ワクチン編 第2版-

 

2022年2月16日 更新

はじめに

2021年3月にわが国でもワクチン接種が始まり、国民全体の約8割の方が初回接種のスケジュール(2回接種)を済ませています。がん患者さん、特に治療中のがん患者さんにとって、COVID-19ワクチンを接種したほうがよいのか、有効性はどれほどか、安全性は大丈夫か、副反応のリスクが高まることはないのか、がん治療に影響を及ぼすことはないのかなど、不安や疑問があったことと思います。接種率の高さをみると、不安やスケジュール調整が難しい中でも、多くのがん患者さんが接種されたことと思います。国内におけるワクチン接種が普及した後の感染者数の減少をみると、がん患者さんにも一定の効果をもたらしたと思われます。変異株の出現、ワクチンの効果の持続期間などの影響により、2022年初めには再び感染者数の増加をきたしています。今後は追加接種(3回目接種)について悩まれている方もいらっしゃるでしょう。COVID-19のワクチンが実社会で使用されるようになって1年以上経過し、多くの知見が蓄積されてきました。主治医を含め医療従事者の方も患者さんから相談されることもあると思います。各学会・団体から様々な考え方や推奨も出されています。本Q&Aは、国内外の学会や団体のおける考え方、最新の文献を参考に、ワクチンについてできるだけ正しく評価、判断できるように作成しました。多くの皆さまに、早く国内外の専門家による見解をお届けするために、本Q&Aには難しい言葉や用語が含まれたままとなっています。がん患者さんをはじめ医療従事者でない皆さまには、ご自分の状況や心配なことを主治医の先生とご相談される際の資料としてご活用ください。ただし、現時点での情報に基づいたエキスパートオピニオンであり、今後の新たな情報の集積と共に変更となる可能性がある点にご留意ください。

 

Q1:がん患者はワクチンを受けた方がよいのですか。
Q2:がんの治療中ですが接種しても影響はありませんか。
  1.手術
  2.放射線治療
  3.薬物治療
    1)細胞傷害性抗腫瘍薬
    2)分子標的薬
    3)免疫チェックポイント阻害薬
    4)ステロイド、免疫抑制薬など
  4.パフォーマンス・ステータス(PS)不良の場合
Q3:がんが疑われる症状があります。ワクチン接種と受診とどちらを優先するべきでしょうか(受診、検査)。
Q4:ワクチン接種の可否について、がんの治療後はどんな場合に主治医に確認する必要がありますか(治療後、経過観察中)。
Q5:ウイルスに感染しました。その後もワクチンを受けることが推奨されていますが、接種時期の目安や留意点を教えてください。 
Q6:がんの治療中の病院でワクチン接種を受けた方がいいですか(接種医療機関)。
Q7:緩和ケアに専念しQOLを保つことを大切にしています。ワクチン接種を受けるかどうか、どのように考えたらよいですか。
Q8:がん治療は一段落し経過観察中です。ワクチン接種の予診表に、がん治療後であることを記載し申告する必要はありますか。
Q9:ワクチンの副反応に「接種した側のわきのリンパ節の腫れ」があるといいます。乳がんの術後です。気をつける点を教えてください。
Q10:がん治療後、経過観察中です。ワクチン接種後に画像検査を受け、リンパ節転移が疑われています。医師は再度画像検査をと提案しますが被ばくも心配です。今後どうしたらよいのでしょうか。
Q11:遠方に住む家族がいます。ワクチン接種済みですが、面会について気をつけることを教えてください。
Q12:血液がんで治療中です。ワクチンを打っても抗体ができない可能性があると言われました。家族のワクチン接種など他の対策があれば教えてください。
Q13:COVID-19ワクチンの種類、効果、副反応は
Q14:新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の変異について
Q15:モノクローナル抗体製剤について

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とがん診療についてQ&A
ワクチン編(患者さんと医療従事者向け)-第2版-

 

<作成>
がん関連3学会(日本癌学会、日本癌治療学会、日本臨床腫瘍学会)合同連携委員会
新型コロナウイルス(COVID-19)対策ワーキンググループ(WG)

■WG長
寺嶋 毅(東京歯科大学市川総合病院 呼吸器内科)
■WGメンバー
【日本癌治療学会】
江藤正俊(九州大学大学院医学研究院 泌尿器科学分野)
掛地吉弘(神戸大学大学院医学研究科 食道胃腸外科)
調 憲(群馬大学大学院医学系研究科 総合外科学講座肝胆膵外科分野)
西村恭昌(近畿大学医学部 放射線腫瘍学部門)
藤原俊義(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 消化器・腫瘍外科学)
【日本癌学会】
清野 透(国立がん研究センター 先端医療開発センター)
高山智子(国立がんセンターがん対策情報センター がん情報提供部)
松尾恵太郎(愛知県がんセンター研究所 がん予防研究分野)
松岡雅雄(熊本大学生命科学研究部 血液内科)
三森功士(九州大学病院別府病院 外科)
【日本臨床腫瘍学会】
市原英基(岡山大学病院 呼吸器・アレルギー内科)
小林信明(横浜市立大学附属病院 呼吸器内科)
小山泰司(神戸大学医学部付属病院 腫瘍・血液内科)
姫路大輔(県立宮崎病院 内科)
■日本癌治療学会 協力者
朝蔭孝宏(東京医科歯科大学 頭頸部外科)
井本 滋(杏林大学医学部 乳腺外科学)
桐田忠昭(奈良県立医科大学口腔外科学講座)
河野浩二(福島県立医科大学 消化管外科学講座)
櫻井英幸(筑波大学大学院・医学医療系・放射線腫瘍学)
田邉 稔(東京医科歯科大学大学院 肝胆膵外科学分野)
万代昌紀(京都大学大学院医学研究科婦人科学産科学分野)
光冨徹哉(近畿大学医学部外科学講座呼吸器外科学)
吉田和弘(岐阜大学医学部附属病院・病院長、岐阜大学大学院・腫瘍制 御学講座、腫瘍外科学分野)

 

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