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「がん薬物療法時の腎障害診療ガイドライン2022」発行のお知らせ
この度、日本腎臓学会、日本癌治療学会、日本臨床腫瘍学会、日本腎臓病薬物療法学会の4学会編集による、「がん薬物療法時の腎障害診療ガイドライン2022」が刊行されます。 本ガイドラインは、「がん薬物療法時の腎障害診療ガイドライン2016」の改訂版です。初版より6年が経過し、がん治療薬の多様化とともに、われわれが遭遇する腎障害も大きく変化したことから、今回の改訂に至りました。 改訂に際して、日常のがん薬物治療で問題となるような疑問については、初版と同様にクリニカルクエスチョン方式を採用しました。その際、初版後に出現した新たながん治療薬に関連したクリニカルクエスチョンも組み入れ、丁寧な解説を付した構成となっています。 また、本領域には複数の専門分野の医療従事者が関与することから、16の「総説」を記載することで、上記クリニカルクエスチョンを補完するとともに基本的知識の共有につとめました。 さらに、日常臨床における実用性を考慮して、本文を時系列に沿って再構成いたしました。すなわち、第1章(腎機能評価)と第2章(腎機能障害患者に対するがん薬物療法)では「治療開始前」に、第3章(腎障害への対策)では「治療中」に、そして、第4章(がんサバイバーの腎臓病対策)では「がん治療後」に焦点をあてた内容としました。特に、第4章は初版にはない内容ですが、近年のがんサバイバーの長期予後が改善される中、臨床的意義が大きいと考えております。 執筆者一同、がん薬物療法に携わるより多くの医療従事者の方々に利用していただきたいと願っております。 書名:「がん薬物療法時の腎障害診療ガイドライン2022」 編集:日本腎臓学会、日本癌治療学会、日本臨床腫瘍学会、日本腎臓病薬物療法学会 仕様:A4判 本文168頁 ISBN:978-4-89775-457-4 発行日:2022年10月25日 ◆がん薬物療法時の腎障害診療ガイドライン改訂のポイント
柳田 素子