一般社団法人日本癌治療学会 中山恒明賞について
趣旨
がんの治療・診断・予防の分野においてみるべき成果をあげた研究または先駆となるべき研究を表彰し、また支援することを目的とする。
沿革
中山恒明賞は、財団法人中山がん研究所において、去る平成3年に同財団法人設立30周年を記念して創設され、以後5回にわたり、同財団法人において、がんの臨床にみるべき貢献を修めたすぐれた研究者に対し同賞が授与されてきた。
平成11年、同財団法人から、同賞の委譲について申し入れいただいたことより、同年7月27日開催の理事会において、この申し入れを受諾することが決定され、本学会において同財団法人の支援の下、同賞の運営を行うこととなった。
なお、中山恒明氏は、本学会創設者の一人であることから、本学会においても同賞の名称をそのまま継承し、また、財団法人における同賞の運営を引き継ぐ意味で、本学会における中山恒明賞は、その初回を第6回とした。
尚、財団法人は2021年3月をもって解散することとなったが、同賞はそのまま本学会において、引続き継承することとなった。
第30回日本癌治療学会中山恒明賞授賞式(2024/10/24・福岡サンパレス)
歴代受賞者
第30回(2024年) |
山上 裕機
「膵癌治療におけるArt とScience」
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第29回(2023年) |
馬場 秀夫
「消化器癌進展機序解明と治療法開発」
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第28回(2022年) |
北川 雄光
「食道癌における生物学的悪性度・周術期病態の解明と集学的治療最適化に関する研究」
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第27回(2021年) |
片渕 秀隆
「婦人科がんの分子病理的研究ならびにがん制圧に向けた社会貢献」
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第26回(2020年) |
森 正樹
「難治性消化器癌克服へ向けた研究」
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第25回(2019年) |
西山 正彦
「社会実装を目指した専門的・学際的がん研究:がんトランスレーショナル・リサーチとがん対策推進活動」
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第24回(2018年) |
前原 喜彦
「消化器癌の外科治療と化学療法に関する基礎的・臨床的研究」
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第23回(2017年) |
笹子 三津留
「がん外科手術手技に関する臨床研究法の確立とそれを用いた胃がんリンパ節郭清の標準化」
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第22回(2016年) |
小西 郁生
「婦人科がんの臨床病理学多様性とゲノム解析に基づく新規治療法の開発とがん予防を推進する社会的活動
—婦人科がん患者の予後とQOL向上を目指して—」
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第21回(2015年) |
平田 公一
「がん医療の質向上を目指したがん診療ガイドライン普及とその推奨医療内容評価による学術的・社会的貢献」
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第20回(2014年) |
内藤 誠二
「泌尿器癌の低浸襲・個別化医療に向けての基礎的・臨床的研究」
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第19回(2013年) |
中尾 昭公
「門脈カテーテルバイパス法の開発と膵癌手術への応用」
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第18回(2012年) |
幕内 博康
「食道癌治療成績向上に向けての臨床的研究」
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第17回(2011年) |
大野 竜三
「成人白血病の標準的治療法確立のための多施設共同研究」
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第16回(2010年) |
門田 守人
「がんの個別化医療推進に向けての基礎的及び臨床的研究」
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第15回(2009年) |
平岡 眞寛
「高精度放射線治療の開発と普及を通したがんの生存率とQOL向上に関する研究」
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第14回(2008年) |
白坂 哲彦
「5-フルオロウラシルの生化学的修飾による新しい癌化学療法の開発に関する研究」
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第13回(2007年) |
赤座 英之
「臓器温存をめざした膀胱癌治療の戦略の構築」
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第12回(2006年) |
北島 政樹
「胃癌手術の低侵襲・個別化」
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第11回(2005年) |
武藤 徹一郎
「大腸癌の組織発生ならびに治療に関する総合的研究」
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第10回(2004年) |
杉町 圭蔵
「食道癌治療成績向上のための一連の臨床的研究」
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第9回(2003年) |
栗原 稔
「胃癌化学療法の効果を適確に評価する方法に関する研究」
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第8回(2002年) |
掛川 暉夫
「食道癌の外科治療」
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第7回(2001年) |
高橋 俊雄
「癌治療のためのDrug Delivery System (DDS) の開発と癌治療成績向上に関する研究」
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第6回(2000年) |
磯野 可一
「臨床病理学的研究から食道(癌)外科治療への貢献」
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第5回(1996年) |
羽生 富士夫
「膵胆道癌の外科治療における根治性と安全性の向上に関する臨床的研究」
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第4回(1995年) |
西 満正
「胃癌に対する臨床病理学的検討に基づいた適正手術の研究」
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第3回(1994年) |
梅垣 洋一郎
「癌の放射線治療の基礎的及び臨床的研究」
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第2回(1993年) |
秋山 洋
「食道癌治療成績向上のための臨床的研究」
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第1回(1992年) |
小澤 和惠
「肝癌切除率向上のための研究」
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