アカデミア・アセンブリで行ったアンケートの結果

アカデミア・アセンブリにおいて実施したアンケートについて

アカデミア・アセンブリでは、アカデミア・アセンブリのメンバーを対象に2023年、2024年と2度のアンケート調査を行っています。行ったアンケート内容の概略と、その結果の一部を公開いたします。

なお、本アンケート結果について、は、以下についてご留意ください。

  • 本アンケートの結果は、調査時点での回答者の意見や傾向を示すものであり、特定の事実を保証するものではありません。
  • サンプルサイズや対象者の偏りにより、結果が必ずしも全体を正確に反映しているとは限りません。参考情報としてご利用ください。
  • 本アンケート結果の一部または全部を許可なく使用、転載、引用することはご遠慮ください。また、内容の改変や誤解を招く形での使用もご遠慮ください。
  • 本アンケート結果の利用により生じた損害や不利益について、当方は一切の責任を負いません。
  • 本アンケートの結果や分析は、今後の調査や新たな情報により変更される可能性があります。最新の情報をご確認ください。

アンケート項目

ご施設のがんゲノム医療コーディネータ (CGMC) についてお伺いします。

Q1.CGMCは施設に何人いますか。
Q2.CGMCは常勤の方でしょうか (他の職務と併任されているかどうかは問いません)。
Q3.昨年 (指定の1年間で収集)、CGMCのための研修を何回行っていますか。
Q4.ご施設におけるCGMCの業務内容について教えてください。

各御施設におけるエキスパートパネルでの検討について、現状の人的・時間的負担について伺います。

Q5.エキスパートパネルでの検討件数を教えてください (指定の1年間で収集)。
Q6.Q5において、連携病院からがんゲノムプロファイリング検査 (CGP検査) を提出された場合について、その連携病院の所在地 (都道府県) とその件数を回答ください。所在地の都道府県が同一の場合、合計で回答いただいて構いません。
Q7.Q5で回答いただいた件数のうち、エキスパートパネルで、CGP検査結果に基づき治療あるいは治験等を推奨/提案した件数を回答ください。
Q8.Q5で回答いただいた件数のうち、エキスパートパネルで、遺伝カウンセリング外来の受診を推奨/提案した件数を回答ください。
Q9.CGP検査結果に基づき実際に治療に到達した患者数 (治療を紹介した数ではなく、投与された数で回答ください) を回答ください。また、その詳細についても回答ください。この回答は、自施設のみで構いません。

※参考
ETV6-NTRK3融合遺伝子を有する固形腫瘍に対するlarotrectinibなどが典型例として挙げられます。
KRAS G12C変異を有する大腸がんに対して、cetuximabを使用しなかった場合なども広義にはCGP検査結果に基づいて治療を選択しているかもしれませんが、今回は件数に含めなくて結構です。また、最近では多くのエキスパートパネルで、PIK3CA変異を有する場合にeverolimusの使用を行うことは推奨されておらず、genome-matched therapyとみなしていないことが多いかと思います。

各御施設におけるエキスパートパネルでの検討について、現状の人的・時間的負担について伺います

Q10.Q9で回答いただいた治療について、その治療の提供施設の所在地 (都道府県) を回答ください。自施設以外の施設を紹介した場合は、その都道府県を回答ください。
Q11.遺伝カウンセリング外来を受診した患者数と、その受診した施設の所在地について回答ください。自施設以外の外来を受診した場合、その施設の所在地 (都道府県) を回答ください。
Q12.エキスパートパネルで検討した症例のうち、エビデンスレベル A、B、R (「次世代シークエンサー等を用いた遺伝子パネル検査に基づくがん診療ガイダンス」改定第2.1版 参照) のゲノム異常を有する症例について、がん種/遺伝子変化/症例数を教えてください。

包括的ながんゲノムプロファイリング検査 (CGP検査) についてお伺いします。

Q13.事前準備に関わっている人数を回答ください。Q5において、連携病院からCGP検査を提出された場合について、その連携病院の所在地 (都道府県) とその件数を回答ください。所在地の都道府県が同一の場合、合計で回答いただいて構いません。
Q14.事前準備に関わる職種・診療科を回答ください。
Q15.1症例あたりにかかっている時間を回答ください。
Q16.事前準備で検討する症例数について回答下さい。
Q17.プレエキパネを開催していますか。
Q18.プレエキパネに関わっている人数を回答ください。
Q19.プレエキパネに関わる職種・診療科を回答ください。
Q20.1症例あたりにかかっている時間を回答ください。
Q21.プレエキパネで検討する症例数について回答下さい。

エキスパートパネル本番での検討についてお伺いします。

Q22.連携病院の数を教えてください。
Q23.開催頻度を教えてください。
Q24.1回のエキスパートパネルでの検討でのおおよその症例数を教えてくだい。
Q25.1回の検討に上限を設けていれば教えてください。
Q26.1例あたりにかける検討時間 (分) を教えてください。
Q27.1回のエキスパートパネル開催にかかる時間 (分) を教えてください。

エキスパートパネル終了後、報告書作成にかかる負担についてお伺いします。

Q28.作成にかかわる人数を教えてください。
Q29.作成にかかわる種 ・診療科を回答ください。
Q30.1例あたりにかかる時間 (分) を教えてください。
Q31.日本臨床腫瘍学会が「がんゲノム医療におけるエキスパートパネルを効率的かつ効果的に運用するためのマニュアル」を作成しておりますが、ご施設における負担の軽減につながったかどうかについてご回答下さい。

アンケート結果(一部)

エキスパートパネルによる治療・遺伝カウンセリング外来推奨と治療到達率

項目 2023年 中核拠点/拠点 2024年 全体 2024年 中核拠点 2024 拠点 2024 連携
回答施設 45施設 57施設 13施設 30施設 14施設
CGP検査数 (うち自施設) 19,593件 (8870件) 22,554件 (10,628件) 12603 (3914) 8794 (5636) 1157 (1078)
治療提案数 (自施設) 43.1% 58.4% 79.6% 47.1% 40.5%
治療到達数 (自施設) 7.1% 7.1% 6.1% 7.6% 7.5%
遺伝カウンセリング外来提案 10.4% 21.0% 33.5% 13.4% 15.5%

エキスパートパネルにかかる時間的負担 1症例当たりの所要時間 (平均)


2023年集計* 2024年集計**
施設 中核拠点 13施設 拠点 32施設 中核拠点 13施設 拠点 30施設 連携 14施設
事前準備 37.1分 55.5分 48.8分 60.3分 40.4分
プレエキパネ 10.6分 10施設実施 23.1分 21施設実施 10.6分 9施設実施 14.8分 18施設実施 30.0分 (8施設実施)
エキスパートパネル 4.5分 9.4分 4.0分 6.0分 7.5分
報告書作成 13.0分 17.5分 9.2分 20.8分 11.8分
合計 62.7分 98.1分 69.2分 96.0分 77.0分
1回のEPあたり症例数 23.2件
(12-60)
7.4件
(2-20)
21.0件
(13-35)
8.2件
(0-20)
4.1件
(0-15)
* 2021年9月1日~2022年8月31日
**2022年9月1日~2023年8月31日