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一般社団法人日本癌治療学会 理事長 吉野 孝之
新年のご挨拶
謹んで新春のお慶びを申し上げます。皆様におかれましては、希望に満ちた新年をお迎えのことと存じます。理事長として新たな一年を迎えるにあたり、皆様とともに本学会の未来を切り拓くべく、決意を新たにしております。 2026年は丙午(ひのえうま)の年です。「丙」は陽の気が満ち、物事が明るく姿を現し始める段階を示します。「午」は活力と前進の象徴であり、両者が重なる丙午は、成果が形となり、次の飛躍へ向けた強いエネルギーが生まれる年とされています。これまでの努力が結実し、新たな展望が開ける一年となることが期待されます。 本年、私たち日本癌治療学会は、「がんちから日本を、そして世界を元気にする」というビジョンのもと、学会基盤の強化と学術的価値の向上をより一層推進してまいります。まず、会員制度の多様化として新たに「市民会員」「国際会員」を設け、若手正会員の年会費大幅割引制度を導入することで、幅広いステークホルダーが参画できる環境づくりを進めます。また、学会機関誌 International Journal of Clinical Oncology (IJCO) については、2024年以降に開始した各種新企画により、インパクトファクター向上と国際的プレゼンス強化を図り、世界に発信する学術情報の質と量をさらに高めてまいります。加えて、MRD検査、遺伝子パネル検査、核医学治療、Lynch症候群診療などに関する見解書・政策提言の策定を通じ、我が国のがん診療の発展に直結する取り組みも継続して進めてまいります。 さらに、学会の重要な使命の一つである人財育成および社会連携についても、引き続き力を注ぎます。認定がんCRC制度の創設に加え、フェローシップ・トラベルグラント、研究助成、Rising Starネットワーキングなど、次世代の国際的リーダー育成を後押しする仕組みを拡充しています。また、市民に開かれた学会を目指し、YouTube公式チャンネル「がんチューブ」やテレビ特番の放送、SNS発信強化を通じて、正確ながん情報の社会還元を積極的に進めています。さらに、国の医療政策への参画を通じて、2040年を見据えたがん医療提供体制の均てん化と集約化に向けた議論にも深く関与し、社会全体でがんと向き合う基盤づくりに貢献してまいります。 丙午が象徴する「明るい発展」と「力強い前進」を胸に、皆様とともにがん医療の未来を切り拓く一年としたいと存じます。皆様のご健康とご活躍を心より祈念し、2026年が実り多い年となりますようお祈り申し上げます。 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
一般社団法人 日本癌治療学会 理事長 吉野 孝之(よしの たかゆき)